内野式洗浄の歩み。シリーズNO.103
昔、塩素系溶剤やフロン溶剤を使用しての洗浄機は一般的に「温液+冷液+蒸気の3槽式」が普及しておりそんな時、内野は
「縦移動多段式の洗浄システム」
の研究開発をしていました。
「冷液の上部に濃縮蒸気ゾーンが作れないか?」と色々な実験をしていて発見したのは冷液と蒸気の境界に不安定であるが熱伝導しにくい境界面でした。その境界面を作る事に成功し、縦移動の多段式の洗浄システムが実用化しました。そして実験機の製作に着手して実現したのが
「丸洗自動洗浄機」
です。
そのような状況の時、昭和48年10月に第一次オイルショックが起こり、世の中全ての石油製品が一夜にして3~5倍にも値上がりして大騒ぎになりました。洗浄業界も溶剤の節約が求められることになり、内野式の縦移動多段式は従来の多槽式と比べ、サーフェスロスが少なく、溶剤の消耗が
「1/5位まで節約出来る」
と分かり注文が殺到し結局4,000台近く売れる結果となりました。