ウォーターネット式

内野式洗浄の歩み。シリーズNO.161

 

フロン代替を色々模索する中で私はアルコール類が安全に使えればと考えました。たとえば、IPA(イソプロピルアルコール)は「引火点が12℃」くらいで室内では常時引火点内に入っています。その為常時排気して爆発限界に入らないようにしておくという使い方は昔から公知の技術でした。しかし使用しない時、配管等からIPAが漏れたりすると室内に充満して危険な状況になります。特に夜など人気がないときは特に危険になります。

このようなことを防止できればアルコール類を安心して使用出来るのではと考え、私は洗浄装置全体の下部に水を張って万が一装置からIPAが漏れても水に薄まり危険をなくすことに成功しました。そしてこの商品をウォータネット式として発表したのでした。

その当時通産省の特定フロン対策室の技術係長の新海様が来社されこの方式を見学されて賞賛を戴きました。「全くユニークだ」と目を丸くして喜んでくれました。現在ではこの方式はアルコール類を使用される会社で必ず採用されています。