創業の経緯
昭和40年代、日本がモノ作りを中心に加工貿易国として品質の高い製品を作る工程で洗浄、清浄技術が高くないと品質管理の中で大きな問題が発生する。
その為に「文明が高度化すれば浄化する仕事が大切になる」をテーマに洗浄、清浄技術開発の先頭に立つ為にジャパン・フィールド株式会社を創業致しました。
その頃は日本で第一次ベンチャーブームの時代で、日刊工業新聞の昭和46年9月3日金曜日のページ3のベンチャー・ビジネスの記事に私の事が紹介されています。その後、昭和48年の10月に第一次オイルショックが発生し、世の中では省資源、省エネ、低公害化が国策になって洗浄分野でも溶剤の消耗の少ない洗浄機が求められ、その時、弊社で世界初の縦型多段式の洗浄機を発明し、その洗浄機が溶剤消耗が従来の1/5位まで低減出来るという成果で、日本国内でこの1機種で4000台以上売れ、普及した出来事がありました。
その後は会社も順調に毎年成長してきました。しかし、又この業界にとって最大とも言える革命的出来事が到来しました。それは洗浄溶剤として長く、広く使われてきたフロン113や1.1.1.トリクロロエタンがオゾン層を破壊しているという国際的な難問となり、フロン、エタンの全廃が1995年に決定した際、世界の工業界でその代替技術の開発が最も重要なテーマとなり、代替技術の開発に成功した企業は生き残り、代替技術の開発に失敗した企業は全て消えてしまった。時代の流れがあり、弊社はその代替技術の開発に大成功しました。その結果、技術レベルは世界最高のレベルにあります。ただ、現在、日本のモノ作りは産業の空洞化によって海外へ、特に中国へ移転しており、中国の産業界は模倣品が安く拡大しており、その模倣品によって、弊社の企業成長は足踏みした状況です。又中国は、環境問題についても途上国扱いになっており、日本の高い環境技術を生かす機会が今は少ないのが現状ですが、近い将来、中国が高い環境技術を求め、又知的財産を厳しく管理する時代が必ず訪れる筈ですので、その時は、又大きく活躍できると思っています。
その時の為、重要な発明は中国でも特許を取得して備えております。