尊敬する人

内野式洗浄の歩み。 シリーズNO.107

昔、丸洗自動洗浄機「角・丸兼用」は多くの絞り部品の洗浄に最適な洗浄機として、関東地区の絞り加工のお客様にたいへん好評となりました。そんな頃実験場へご来社された会社は群馬県の大栄工業社長様でした。

キャップを加工されていた会社で3日間に渡って私と一緒に実験に来られました。そこで私は化学系の技術者であった社長様に絞り油の開発について色々とお教え戴きました。その時大栄工業社長様よりご紹介戴いた会社は洗浄機マニアと言われていた石田プレス工業の石田正様でした。

「この方が買ったら内野さん本物ですよ」

と紹介されました。そして石田プレス様に2台購入戴きました。この時の石田正社長様は立派な方で会社を創業する動機が以前、学校で障害者の人々の就職率が低く、その障害者の人々が働ける会社を作ろうとの目的で創業された方で私は大変尊敬していたものです。

現在の世の中ではとかくお金を稼いでいる会社だと世間ではチヤホヤする風潮があり、その会社の創業時の大義より金儲け第1主義であれば、そんな会社が大きくなっても世の中良い方向に向かいません。

しかし昔、石田プレス様のような大きな大義で創業された会社があり現在は石田正様もこの世にはおられませんが、今でも尊敬している方の一人です。

(続く