内野式洗浄の歩み。シリーズNO.168
私はこの洗浄分野の研究をしている中で大きな疑問を持ち続けてきました。
それは、切削やプレス等を含めて部品を作る作業工程で潤滑と冷却をしながら工具が高温で切れ味が低下しないように加工油を注入しながら加工する為、加工が終わる頃には被洗浄物には油がいっぱい付着することになります。その後その油を除去するのが洗浄工程です。
しかし「加工油の消耗の多くが部品に付着して持ち出される油であるので、その付着油を組成が変わらない状態で部品の加工作業工程に戻すことが出来れば大幅なコストダウン」になりますし、また同時に「洗浄工程での負荷も少なくなり洗浄溶剤の消耗まで少なく」なります。さらには「洗浄機もシンプルな構造で目的を達するので価格も安く」なり、全てに利点が生まれます。
そのような従来では疑問視しなかった部分に目を向けて、その解決方法の発明を多く提供できる準備がほぼ完了しつつあります。
続く)