内野式洗浄の歩み。シリーズNO.109
昔、創業時代に最初に借りた小さなビルを東京都中野区野方の環七通りの近くに借りました。その経緯は道を歩いていたら、ガラスにドロが付いたビルを見つけました。これは空き家と思い周囲を聞き歩いたら直ぐとなりの大家の柳本さんの持ち物でした。
「貸して下さい」
と言ったら
「このビルに入る店はいつも潰れるので借り手がいないのよ」
とのこと。
安く借りられると分かり早速借りました。仕事は繁盛してその後、埼玉県の川越旧道に面した今までより少し大きな建物を借りましたがそこも代々潰される建物でした。引っ越しの準備をしていると裏の麻雀屋のおばさんが立ち寄って、
「ここはよく潰れるので今度は長く持ってね」
とおっしゃいました。
しかし安く借りられる事は、弊社にとっても有り難いことでした。持ち主は元和光市議会の議長までやられた大野さんという方でその方も男気のある方で不景気の時などは自ら黙って家賃を安くしてくれる様な方でした。
その後「丸洗自動洗浄機」が売れて埼玉県新座市(現在地)へビルを建てて、移転する際に大野さん宅へご挨拶に行った時に大野さんは私達へ
「縁起の良い土地に変えてくれてありがとう!」
と御礼を言われたことを覚えています。
世の中の人々により良い方向へ良い方向へ進行させて戴いたことは幸運と言うしかないと思っています。