汎用性の高さ

内野式洗浄の歩み。シリーズNO.160

 

私は洗浄業界で50年近く食べてきました。この仕事は品質管理の中で重要な仕事であり洗浄なくして立派な商品は生まれません。そのことはお客様も同感だと思います。

しかしこの洗浄に取り組んだ多くの人たち、多くの会社が衰えてなくなっていった現実があります。何故でしょう?先ず創業するのにあまり大きな投資資金がいらないから多くの人たちが簡単に創業して過当競争になってしまうからです。そして安売り競争の中で企業が衰えて体力を失くして倒産してしまうのです。それの繰り返しが続いている業界であると言えます。

そんな中で50年近く生き残った大きな理由は新しい商品を沢山つくることであり、またその商品は汎用性が高い商品でお客様の要求を1台の洗浄機で満たすことが出来たからです。その結果ある程度量産が出来て、プラント的な洗浄機を受注せずにやって来れたのでした。

今まで消えていった洗浄機メーカーは多くが器用に設計できる会社です。プラントつまりオーダーメイドの出来る会社が倒産していったのだと考えられます。薄利の結果です。さびしい限りです。

続く)