内野式洗浄の歩み。シリーズNO.116
洗浄分野の会社を起業しようとしていた時、反対していた人がいました。その人は昔、サラリーマン時代に同じビルに入っていたエンパイア貿易の大江さんでした。その当時、アメリカのクレスト社の超音波の代理店で販売をなさっていた方で、同じビル(日本橋の静山堂ビル)の為何度か誘われて超音波洗浄槽を見にいっていました。大江さんは洗浄の仕事をしながら大変苦労されており、私に
「こんな泥沼みたいな業界へ足を踏み入れないほうがいいよ。僕らはこの仕事を今しているけど、本当に止めたいくらいなんだよ」
と。その後エンパイア貿易は「クレスト超音波」の代理店を止め、前田鉄工所へ代理権を譲られたのです。私のことを心配して自分の経験から止めたのだと思います。
そのくらいこの洗浄業界の仕事は難しく商売としては苦労の割に報われない仕事かもしれません。しかし私は半世紀近くこの仕事で立派にやってきました。そのことはお客様が私の「洗浄革命」に共鳴していただいたからだと思います。