内野式洗浄の歩み。シリーズNO.111
フロン・エタン代替え技術としてどんな洗浄システムを開発したか?
先ず開発に当たって多くの洗浄剤メーカーから共同開発の申し入れがあり驚きました。試して欲しいと洗剤のサンプルが沢山送られてきました。その中でも環境に優しい洗浄溶剤として、現在JXエネルギーの石油系溶剤を使っての真空下での安全でコンパクトな洗浄システムの開発を進めました。その結果、縦型移動多段式真空洗浄機「VONOVO」の開発に成功しましたが、その際は洗浄用の真空ポンプも最適なものがなかったので、真空ポンプメーカーとの共同開発も同時に進めました。この「VONOVO」が石油系真空洗浄機としては一番先行したと思います。
現在1槽式の液出し入れの洗浄機と比べ弊社の多段式真空洗浄機は液の出し入れがなく、多段に「液」+「蒸気」+「真空乾燥」させる方式の為、トータルの洗浄タイムは1槽式液出し入れ方式と比べ、作業時間が1/2であり、洗浄量も同タイムでは2倍の能力がある為に洗浄生産能力としては価格が一番安い成果を上げており、洗浄能力を理解する会社には評価が高いです。
その上、多段式で全工程が真空下の為一番安全で、真空解除は必須条件で窒素解除にしてありどんな悪条件でも火災や爆発の危険性はありません。このシステムは1号機から絶対条件として販売しており、その結果現在まで事故を起こしたことはございません。
続く)