内野式洗浄の歩み。シリーズNO.156

 

昔、三共電器八斗島工場(今のサンデン)で起こった出来事です。フロン・エタンを多量に使っていた時代。その頃は工場内にタワーを設置して溶剤をローリーで供給していました。

ある朝、生産技術課の髙橋さんから一夜にしてタワーの液が全てなくなってしまったとの一報がありました。「色々調べたが原因がわからない！直ぐ来て欲しい」との連絡。早速八斗島工場へ出向き調査を開始しましたが、冷却水は異常なしでその他の機器類にも全く異常がなく原因不明でした。その間静かに装置内を眺めていたら蒸気槽内の蒸気の動きに変な現象を発見しました。冷却は充分なのに蒸気が雲のようにフワフワしているのです。あきらかにおかしい状態でした。

それから何故蒸気がフワフワしているのか？原因究明のために調査を開始しました。その時わかったことは洗浄機の隣がクリーン室で洗浄したものを洗浄機からクリーン室へトンネル式に搬送しており、その上クリーン室は内圧を高くしている為クリーン室から洗浄機へ風が流れていることを発見したのでした。

続く)