被洗浄物を定位置に配置したまま洗浄～自熱乾燥まで可能

フロン、エタン代替洗浄に真空洗浄機を使用される場合が多くなっておりますが、イニシャルの設備投資額が高価であります。

今回、ご紹介する新技術は、被洗浄物を定位置に配置したまま、浸漬洗浄、蒸気洗浄、自熱乾燥等の複数工程の洗浄作業を行う事が可能になります。そのため、被洗浄物の上下昇降機構が不要となり、洗浄装置の小型化、設置面積も減少できると共にシンプルで設備コストを抑えることができます。

被洗浄物を洗浄槽内の非冷却ゾーンの定位置に設置して、洗浄液を被洗浄物が浸漬するまでリザーブ槽から導入し浸漬洗浄を行い、その後、被洗浄物が露出するまで洗浄液を排出してベーパーカットバルブを開いて、蒸気発生槽から蒸気を供給して、被洗浄物の蒸気洗浄を行います。蒸気洗浄完了後、洗浄槽下部の凝縮部(冷却)が露出するまで洗浄液を排出することで、凝縮部で洗浄蒸気を凝縮液化することにより、蒸気圧を下げて被洗浄物を自熱乾燥することを特徴とする洗浄方法であります。