ボードとフレームを合体させて洗浄槽を形成することで多槽式並みの精密洗浄を可能にした超音波洗浄システム

従来の精密浸漬洗浄の場合、被洗浄物を複数の洗浄槽に移動させながら洗浄することが一般的に行なわれています。このようなシステムでは、第１槽で第１次洗浄を、第２槽で第２次洗浄を順次行ない、複数の洗浄槽を使用して精密な洗浄が可能となります。

しかし、複数の洗浄槽、超音波振動子、清浄化装置、搬送装置などが必要となるために、複雑で高価なものとなり、洗浄作業効率も悪いなど不経済なものでした。『ZeroSen』洗浄システムは、「ボード」と「フレーム」を合体させて洗浄槽を形成する構造にすることによって、シンプルな洗浄システムにもかかわらず多槽式並みの精密洗浄を可能にしました。

つまり、「ボード」と「フレーム」の合体・離反を繰り返す度に洗浄液の入れ出しを行い、その回数が多槽式の役目を果たします。

その結果、常にピュアな洗浄液で洗浄、すすぎが容易にでき、被洗浄物を移動する等の作業をせずに迅速な洗浄作業が可能です。

又、被洗浄物の形状、大きさ、量に合せた「ボード」を選定することによって、大中小、各種、多数、フレキシブルに洗浄槽を形成し、汎用性の高い洗浄システムとなります。

その他、『ZeroSen』を複数使用すれば、異なる種類の洗浄液を用いた洗浄も可能で、各々の洗浄液を清浄化しながら、被洗浄物を複数回洗浄をすることによって高レベルの精密洗浄が可能です。

なお、この様な『ZeroSen』洗浄システムを基本として全自動化も可能です。